「ぉ、一点返したぞ!」
「頑張りますねー…」

唐草さん、浴衣かと思ったけど甚平なんだ。

沸き立つスポーツ中継も上の空で隣の男に視線を注げば
チラリと見える胸元の素肌がやたら眩しかった。

お、男の胸元に動揺って…俺、大丈夫か!?

ぬるくなり始めたビールを一気に喉へ流し込む。
「申之助はもっと酒覚えた方がいいぞ?」
「た、体質の問題ですから仕様がないっすよ」
「こんなに美味いのに勿体ねぇ」

きっと空ではコイビトの逢瀬。
こんな夜だから変な気が起こるのかもしれない…
そう思った、この人との3度目の夏。


11.07.07